テーロス還魂記 「脱出」について
まだプレイして8か月の新参者が、何か語れるって訳でもないんだけれども、もう既にスタンダードが酷いことになっているようで。
原因はこれ
この一枚の話ではない。「脱出」システムが問題なんじゃないかって話。
何が問題って要するに、自分で言ったこと忘れてないか、WotCは。
過去にWotCが「甦る死滅都市、ホガーク」とかいう訳の分からんカードを刷った影響で、墓地からのプレイを制限する云々言い出した話は、今回のテーロスから入る初心者以外のプレイヤーは周知の事実だと思う。
この改定時の文章を読んだとき、「やっと環境(モダン)安定化かぁ」なんて思っていたわけで。
それがどうだろう。
2020年1月24日、テーロス還魂記での新システム、その名も「脱出」
おいおい、WotCさんや。
8月時点で墓地から手札と戦場にゲームプレイを戻すとか言っておきながら、スタンダードでまたやらかすんか。
んで、神話枠にこんなのまで投入する始末。
コストを要求することを除けば、明らかに上位互換そのものといってもいいかもしれない。
第一に、デメリットらしいデメリットがないのがホガークよりもいやらしい。
素出しすれば、能力の関係上生贄になるものの、ホガークと違いEtBでアドバンテージが取れてしまうのはやりすぎだ。
ホガークですらインクの染み程度の「トランプル」で済んでいるものを、「EtBと戦闘誘発」が同居している時点で、やりすぎなのである。
「王冠泥棒、オーコ」や「甦る死滅都市、ホガーク」などのオーバースペックほどでもないだろうと思う人はいるかもしれない。
だが、実際に今の環境で戦場のアドバンテージは墓地からリソースを供給する形になり始めている。
だからと言って、「脱出」という新しいシステムを全否定するわけではない。
常に新しいシステムがゲーム性を拡張していくことには、大いに喜びを感じるし、楽しさだって感じる。
ドキドキ感やワクワクすることは、私生活を含めたって重要なことだ。
しかしながら、システムに問題が発生して、ゲームバランスが崩れたことをわかっていながら、名前を変えた同様のシステムを「新たなる発明だ」と言って出してしまうのはどうなんだ。
とか言いつつ、自分が真っ先にこのシステムを楽しんで、クロクサで悪さしているわけなのだが。